工具の基礎知識 「ソケット類」

ソケットレンチは、六角ボルト・ナットや六角穴付きボルトを締めつけたり、緩めたりする時に使用する工具です。ソケット部(ソケットレンチ用ソケット)と駆動工具(ハンドルと各種アタッチメント)で構成されており、それらを組み合わせて使います。ソケットレンチ用ソケットは、ボックス状になっており、スパナやモンキレンチとは異なり、ボルト・ナットを完全に抱き込んだ状態で使うので、滑ったり外れたりしにくく、大きなトルクをかけるのに適しています。ソケットレンチ用ソケットと駆動工具に各種アタッチメントを組み合わせることで、手が入りにくい狭小スペースや奥深いスペースでも、容易に作業ができるようになります。

※ドライブ角のことを差込角という場合もあります。

 

ソケット部と駆動工具の組み合わせ方

差込角(凹側)にドライブ角(凸側)を差し込みます。

 
ソケット部と駆動工具(ハンドルとアタッチメント)を組み合わせて使います
ソケット部と駆動工具の組み合わせ例

ソケットレンチ用ソケット

ソケットレンチ用ソケットはボックス状になった口径部でボルト・ナットを完全に抱きこんだ状態で使用します。反対側の差込角にはラチェットハンドルをはじめ様々な駆動工具を差し込んで使用します。
ソケットは、ボルト・ナットの種類、差込角、サイズによって様々な種類があります。


差込角にとサイズよるソケットの分類

ソケットレンチの差し込み口のことを「差込角」といい、6.3sq.、9.5sq.、12.7sq.、19.0sq.、25.4sq.の5種類のサイズが設定されています。
sq.はsquare(スクエア、英語で四角の意味)の略で、ソケットレンチの差込角のサイズの単位です。例えば9.5sq.の差込角は、四角の二面幅が9.5mm(3/8インチ)になります。


長さによるソケットの分類

 

ボルトの種類によるソケットの分類

その他にも、オイルフィルタやスパークプラグなどを回す特殊なソケットがあります。

KTCソケットの特長

※19.0sq.及び25.4sq.を除く。

狭い作業環境を考慮して、形状と全長に工夫が施されたソケット。従来品に比べ、スタンダードはより短くコンパクト化を実現。ディープの全長はより長く設定され、奥まった場所での作業がしやすくなりました。さらに、中間的役割をするセミディープを新たに追加し、3つの全長を設定しました。(セミディープタイプの設定は9.5sq.のみ)
6.3〜12.7sq.の各差込角に六角・十二角口径を設定。さらに口径と差込角の両方に、ネプロスの技術を活用した「Nパワーフィット形状」を新たに採用、従来のパワーフィットよりボルト・ナットにやさしく、レンチの強度も向上しています。サイズバリエーションも豊富で、ミリサイズは1ミリ刻みに設定。インチサイズも従来品に比べ約5倍と大幅に増強。充実したラインナップを実現しました。


工具の豆知識

差込角の選び方

ソケットは差込角ごとに口径の設定範囲が異なります。差込角の選定は、作業対象となるボルト・ナットのサイズで決まりますが、ボルト・ナットのサイズがソケットの設定範囲の上限に近い場合はワンサイズ上の差込角を使い、下限に近い場合はワンサイズ下の差込角を使うほうが安全に作業できます。例えば、KTCの9.5sq.ソケットの設定は5.5mmから24mmとなってますが、22mmや24mmのボルト・ナットを緩める場合は、ワンサイズ上の12.7sq.を使用されることが望ましいです。 差込角の選び方は、作業対象に使われているボルト・ナットのサイズによって判断します。例えば自動車整備の場合、自動車に使われるボルトはそのほとんどが5.5〜24mmサイズの中に有りますので、まず手に入れるとすれば、差込角9.5sq.のものから揃える事をお勧めします。ワンサイズ小さい6.3sq.はボンネット内など狭い場所に便利です。また、ワンサイズ大きい12.7sq.は足回りなど高トルクが必要な作業に適しています。